初心者におすすめなヨガポーズ10選!体が硬くてもできるポーズやポイントをご紹介!

ヨガ
庭でヨガをする女性

ヨガに興味はあるものの体が硬いので不安という方も多いのではないでしょうか。

今回は、体が硬い初心者にこそヨガがおすすめな理由や無理なくできるポーズ、初心者がヨガをするときのポイントを紹介していきます。

ヨガには柔軟性を高めてくれるポーズが多くあるので、体を柔らかくしたい初心者の方はぜひ参考にしてみてください。

現役ヨガインストラクターree監修

全米ヨガアライアンス資格|E-RYT500取得

2000時間以上の指導実績・大手ヨガスタジオで週に10クラス担当

体が硬くなるのは筋肉の緊張やこわばりが原因

前屈が硬くてできない女性

体が硬い原因として挙げられるのは筋肉の緊張やこわばりです。運動不足だったり姿勢が悪くて筋肉が緊張した状態が続いたりると、どんどん体が硬くなってしまいます。

特に、筋肉が緊張すると関節の可動域も狭くなり、節々が動かしにくくなるため体が硬いと感じるようになります。

体が硬くてもヨガはできる?

疑問に思う女性

結論からいうと、体が硬くてもヨガは可能です。むしろ体が硬い方がヨガの効果をより感じやすいのでおすすめですよ。

そもそも、ヨガの目的は決められたポーズを完璧にこなすことではなく、メンタルの向上や精神統一です。そのため、ヨガをするのに体の柔らかさを気にする必要は本来はありません。

体が硬い初心者こそヨガを始めるのがおすすめ!

体が硬い初心者にヨガがおすすめな理由として、以下の3つが挙げられます。

  • 関節周辺からほぐすから怪我が少ない
  • 呼吸を意識しながら効率よくほぐせる
  • 歪みを整えながらストレッチできる

ここからは、それぞれのメリットについて紹介するので、参考にしてみてください。

関節周辺からほぐすから怪我が少ない

体を大きく動かすには関節の可動域が重要です。関節の動きに周りの筋肉が大きく関わっており、筋肉が硬くなると関節の可動域が狭まるため怪我をしやすくなります。

ヨガは関節周りの筋肉をほぐしたり伸ばしたりするポーズが多いので、無理なく関節の可動域を広げられます。

すると普段の生活でも体が軽やかに動くようになるほか、コケたりつまづいたりしても筋肉を痛めるリスクを減らせます。怪我をしにくい体づくりができるので、運動不足の方におすすめです。

呼吸を意識しながら効率よくほぐせる

ヨガは呼吸がメインというインストラクターもいるほど呼吸が大事です。しっかり呼吸することで副交感神経が刺激され、体がリラックスしてくるため凝り固まった筋肉を解してくれるメリットがあります。

そのため、ヨガは通常のストレッチより効率よく柔軟性を高められますよ。

歪みを整えながらストレッチできる

ヨガでは、体の中でも軸となる肩・骨盤・足や脚の使い方を基準に土台から歪みを整えるようにしてポーズをとります。

足や脚など下から順に正しくポーズを整えていくと、どの部位で歪みが生じているのか、凝り固まっているのかがわかるため、体の歪みを整えやすいです。

体の歪みが整ってくると筋肉が本来の位置に戻るので、無駄な脂肪を落とすダイエット効果も期待できるでしょう。

体が硬い初心者におすすめなヨガポーズ10選!

体が硬い方や初心者でも無理なくできるおすすめのヨガポーズ10選は以下の通りです。

  1. バッタコナーサナ(合蹠のポーズ)
  2. キャット&カウ
  3. 針の糸通し
  4. 猫伸びのポーズ
  5. パリガーサナ(かんぬきのポーズ)
  6. アンジャネーヤーサナ(三日月のポーズ)
  7. ヴィラバドラーサナ2(戦士のポーズ2番)
  8. トリコナーサナ(三角のポーズ)
  9. セツバンダーサナ(橋のポーズ)
  10. パッシモッタナーサナ(長座前屈)

柔軟性のアップが期待できるポーズもあるのでぜひ試してみてください。

バッタコナーサナ(合蹠のポーズ)

がっせきのポーズ

バッタコナーサナは股関節の柔軟性アップや月経中の不調の緩和、冷え症の改善などの効果が期待できます。

  1. 両膝を立てて座り、おしりを前にころがすようにして骨盤を立てる
  2. 両膝を左右に開き足裏同士を合わせる
  3. 両手で足先をつかみ、足を体に引き寄せる
  4. 足の付け根から体を前に倒す

左右の足裏を合わせるときは後ろに腰が引けてお尻が落ちないよう、骨盤を立てて背筋を伸ばしましょう。

体を倒すのは、呼吸がしやすいところまでで大丈夫です。背中はすこし丸まっても良いので、膝を床に下ろすことを意識しましょう。

キャット&カウ

キャット&カウは背骨を丸めたり反ったりするヨガの代表的なポーズです。背骨が柔軟になるので、姿勢が整ったり自律神経のバランスが整ったりとさまざまな身体の不調の改善が期待できます。

  1. 肩の真下に手首、おしりの下に膝が来るように四つ這いになる
  2. 手の平全体でマットを押しながら背骨を丸め、おへそを覗き込む
  3. 胸を前に押し出すようなイメージで身体を反らす

このとき、骨盤から連動させるように背骨を動かすのがポイントです。おしりの穴を床に向けてお腹・肩甲骨の間の順番に背骨を盛り上げます。

反るときは、骨盤から前に倒しておしりの穴を斜め上方向に向けます。お腹を床に落とし、胸を押し出してから最後に視線を斜め上に向けましょう。

また、首の後ろ側が圧迫されないように肩を後ろに引くと呼吸がしやすいです。

針の糸通し

四つん這いの姿勢から上半身にねじりを加える針の糸通しのポーズは、肩コリや腰のだるさ、背中のバキバキ感の解消を期待できるポーズです。

  1. 四つん這いになったら息を吸って右腕を上げて胸を開く
  2. 息を吐きながら左ひじを曲げて胸を下げ、上げた右腕を左手と左足の間に通す
  3. 左手を天井にあげて背中にまわし、右足の付け根に手を添える
  4. 左の方を後ろに倒すようにしてねじりを加える
  5. 四つん這いに戻り、反対側も同様に行う

手を挙げたときに肩が痛い場合は、無理に上げなくてOKです。

上半身をねじろうとするとおしりの向きが変わりやすいので、手を上げた側のおしりを後ろに引き込み、左右のおしりが真後ろを向くように意識しましょう。

猫伸びのポーズ

猫伸びのポーズ

猫伸びのポーズは、日常生活で凝り固まってしまった腰や背中を心地良く伸ばせるポーズです。胸を大きく開くので、呼吸が深く入りやすくなります。猫背の人にもおすすめですよ。

  1. 四つん這いの体勢になる
  2. お尻は膝の上にくる位置のまま、両手を前に歩かせて胸を床に近づける
  3. 顎か額を床へとつける
  4. 深く呼吸を繰り返しながら脇の下と胸を床に沈める

床に顎をつけるのが辛いときはおでこでも大丈夫です。もし肩がつらいときは、肘をまげて前腕を重ねて、その上に額を乗せる姿勢にして軽減しましょう。

とても簡単なので、朝起きたときや寝る前など日常的に取り入れてみるのがおすすめです。

パリガーサナ(かんぬきのポーズ)

かんぬきのポーズ

パリガーサナはわき腹のストレッチや肋骨を広げる効果が期待できます。呼吸が入りやすくなるので、普段呼吸が浅かったり緊張することが多い生活を送っている人におすすめです。

  1. マットの上で膝立ちになり右脚一歩前に出す
  2. 骨盤を正面に向けたままできるところまで右ひざを開き、そのまま膝を伸ばす
  3. 右手を前ももに添えたら息を吸い左手を天井へ上げる
  4. 体を右へ倒し、右手も前ももからすね、足首へと移動する
  5. 左手を耳の横に引き寄せてキープ

ポイントは、土台をきちんと整えること。お尻がくの字に曲がって後ろに突き出てきやすいので、お尻の穴を真下に向けるイメージで骨盤を垂直に保ちましょう。

また、体を倒すときも斜め上に伸び上がるように意識すると脇腹が心地よく伸びやすいですよ。

アンジャネーヤーサナ(三日月のポーズ)

三日月のポーズ

アンジャネーヤーサナは鼠径部のストレッチ効果やリンパの流れ促進によるデトックス効果、全身のだるさ解消などの効果が期待できます。

  1. 四つ這いから右足を両手の間に一歩出す
  2. 左のつま先を立て、左足の付け根が伸びる位置まで膝を引いたらつま先を寝かせる
  3. 息を吐きながら左足の甲を床に下ろし、かかとから足先を真っすぐ伸ばす
  4. 両手を腰に添えたら息を吸いながら体を起こす
  5. 右足の付け根を引き込んで骨盤を正面向きにし、お尻の穴を床に向けて骨盤を立てる
  6. 息を吐きながら両手を天井へ伸ばし、頭からお尻の穴まで垂直を保つ
  7. 腰が痛くなければみぞおちから胸を天井に向けるように反り、二の腕も耳よりも後ろへ引く
  8. 反対側も同様に

腰を反ると過度な負担がかかって腰痛の原因になります。お尻の穴を床に向けて、鼠径部と胸を引き上げるイメージでポーズを取るのがポイントです。

鏡を横から見たときに、骨盤が垂直になっているか確認しながら行いましょう。両手を天井に伸ばしてグラグラする場合は、下半身が安定していないので手を下ろした姿勢で練習するといいですよ。

ヴィラバドラーサナ2(戦士のポーズ2番)

戦士のポーズ2番

ヴィラバドラーサナ2は、敵に立ち向かう勇敢な英雄の姿を表現したエネルギッシュなポーズです。下半身の筋力の向上や、関節の柔軟性と可動域の向上が期待できます。

  1. マット横に使い、真ん中に立つ
  2. 両手を左右に開き、手首の下に足首が来るように大きく足を開く
  3. 両手を腰に添えたら右のつま先を内股、左のつま先を90°外にむける
  4. 腰の高さを左右揃えたら、左膝がかかとの上に来るまで90°ほど曲げる
  5. 左のつま先と膝の向きをそろえるのに、足の付け根から左の太ももを外の回転させて股関節を開く(骨盤が斜め前を向いてもよい)
  6. お尻の穴を床に向けて背筋を伸ばしたら、両手を肩の高さに開き、顔を左に向ける
  7. 反対も同様に行う

ヴィラバドラーサナ2も、土台である足の裏の使い方が重要なポーズです。特に後ろ足は小指からかかとのラインにかけて体重をかけ、土踏まずのアーチを引き上げるように意識しましょう。

また、骨盤は正面に向ける必要はありません。曲げている膝とつま先の向きをそろえるのを優先したいので、斜め向きにしておきましょう。ただし、お腹を軽くねじって胸だけは正面に向けておきます。

トリコナーサナ(三角のポーズ)

三角のポーズ

トリコナーサナは骨盤のゆがみの調整や、体幹の強化をサポートしてくれるポーズです。お腹の力を使うので、ウエストを引き締めたい肩にもおすすめなポーズですよ。

  1. マット横に使い、真ん中に立つ
  2. 両手を左右に開き、手首の下に足首が来るように大きく足を開く
  3. 両手を腰に添えたら右のつま先を内股、左のつま先を90°外にむける
  4. 左手を肩の高さ伸ばし、腕が横に引っ張られるようなイメージで上半身をスライドする
  5. 左右の脇腹をまっすぐにキープできるところで止まる
  6. 左手はすねまたは太ももの上に軽く添える
  7. 薄い壁の隙間に挟まっているイメージで、お尻は前に押し出し背中は後ろによりかかる
  8. おへそからねじるように下に来ている左胸を前に押し出して胸を正面に向ける
  9. 右手を天井へ高く持ち上げ、目線も上げた手の指先に向ける
  10. 反対も同様

重心を両足に均等に置いて力強くマットを踏み込みましょう。後ろ脚の股関節を内側に、反対の足を外側にまわすことで安定してポーズが取れます。

また、できればお腹に力を入れて、すねや太ももに置いた手には頼らないようにするとウエストの筋肉も使えますよ。

セツバンダーサナ(橋のポーズ)

橋のポーズ

セツバンダーサナは腰痛の改善や生理痛の緩和、リラックス効果や不眠症の緩和が期待できるポーズです。

  1. 仰向けになり脚を腰幅に開いて、お尻とかかとの隙間が拳一つ分になるように両膝を立てる
  2. 両手の平は床に向けて体の横に置く
  3. 手足で床を押しながらお尻を少し浮かせる
  4. 内ももを寄せ合って膝を正面向きにし、お尻の穴は斜め上に向けて足の付け根を伸ばす
  5. 肩甲骨を寄せながら肩を背中の下に入れて、腰の下で手を組む
  6. 肩の外側や組んだ手の小指側で床を押し、胸を顎に引き上げる

体の前面を伸ばすと同時に内側に下腹部を引き込むことを意識しましょう。下腹部の力が抜けていると腰に過度な負荷がかかってしまい、腰痛の原因になります。

下腹部に力を入れてポーズを安全にキープすることを心がけてください。

パッシモッタナーサナ(長座前屈)

長座前屈

パッシモッタナーサナは柔軟性の象徴ともいえるポーズです。ももの裏側である「ハムストリングス」をストレッチできます。

  1. 足を前に伸ばして座る
  2. 膝を軽く曲げて骨盤を垂直に立てる
  3. 両手を上にあげて足の付け根から体を倒し、お腹と前ももをくっつける
  4. 両手でつま先をつかんだら背筋を斜めにのばし、お腹と前ももが離れる直前までかかとを前に歩かせる
  5. 限界まで来たらおでこを脛に近づけて上半身の重みを完全に足におろす
  6. 両手足の横におろして手のひらを天井向きにし、背骨もややカーブになるように力を抜く

最初から背中を丸めて前屈すると、最大限のストレッチ効果を引き出せなくなってしまいます。また、椎間板への負担が大きくなるので、ヘルニアの人は無理なく背筋が伸びている段階で止めるか、お休みしておきましょう。

体が硬い初心者がヨガをするときのポイント

ポイント

体が硬い方や初心者が安全にヨガの効果を得るためのポイントとして、以下の3つが挙げられます。

  • 痛みを感じたら無理せず軽減ポーズをする
  • 呼吸を止めないようにする
  • ポーズ中は優先すべき動きを守る

怪我をしないように必ず意識しながらやってみてください。

痛みを感じたら無理せず軽減ポーズをする

ストレッチ要素が強めのポーズの場合、痛みや辛さを無理に我慢して続ける必要はありません。無理に筋肉を伸ばすと怪我をしてしまうこともあるので注意してください。心地よく感じる程度のポーズでも、ヨガの効果は実感できるでしょう。

呼吸を止めないようにする

体が硬い方によくあるのは、ポーズを取るときに力が入り過ぎて呼吸を止めてしまうことです。呼吸を止めると筋肉は硬直するので逆効果となり、余計にポーズが取りづらくなってしまいます。

ゆったりと呼吸するとリラックス効果があるほか、筋肉も緩んで伸ばしやすくなるので、ヨガ中はゆっくりの呼吸を意識してみてください。

ポーズ中は優先すべき動きを守る

ヨガのポーズはさまざまですが初めから完璧にこなすのは難しいものです。体が硬い方は各ポーズで一番優先するべき動きを守っていれば、最初のうちはお手本通りにできなくても問題ありません。

たとえば、前屈であれば膝を伸ばすよりも背筋を伸ばしたままお腹と前ももを付けるのが優先です。膝はいくら曲げてもOKで、お腹と前ももを付けたままどこまで膝を伸ばせるかでポーズの深まり具合を観察します。

体が硬い初心者でもヨガを楽しめる!

2人でヨガを受ける女性

今回は初心者におすすめのヨガのポーズなどをご紹介してきました。初めは体が硬くても、ヨガを続けていれば徐々に柔らかくなっていきます。

初めは慣れていなかったり、普段は使わないような筋肉を使うので筋肉痛になったりすることもあるでしょう。

ですが、ヨガが習慣化すれば疲れにくくなるなど体の変化が感じられるようになります。まずは継続することが大切なので、無理せず楽しくヨガを続けてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました